分子複合系科学研究室の鈴木彩純さんと植田佑希さんが、第23回 次世代を担う若手のためのフィジカル・ファーマフォーラム(PPF2026) 若手研究者奨励賞を受賞
受賞概要
2026年9月10、11日に御殿場高原時之栖で開催された第23回 次世代を担う若手のためのフィジカル・ファーマフォーラム(PPF2026)において、分子複合系科学研究室の鈴木彩純さん(博士前期課程2年)と植田佑希さん(博士前期課程2年)が「若手研究者奨励賞」を受賞しました。同賞は、優秀な講演を行った会員を表彰し、その成果を称えることを目的として、授与されるものです。本年度は、37名のうち8名が受賞しました。

受賞対象となった研究タイトル・研究者・研究の内容・受賞者コメント
鈴木彩純さん
研究題目・論文タイトル
Thiosulfate sulfurtransferase(TST)と新規阻害剤複合体の構造解析
研究者・著者
鈴木彩純1、平林航2、佐々木栄太2、米澤健人1、上久保裕生1、花岡健二郎2、藤間祥子1 (1奈良先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科、2慶応義塾大学 薬学研究科)
受賞対象となった研究の内容
活性硫黄分子種の代謝に関与する硫黄転移酵素TSTと新規阻害剤との複合体構造を、X線結晶構造解析により原子レベルで解析しました。その結果、阻害剤の結合様式と活性部位における構造変化を明らかにし、TSTの阻害機構および分子認識機構に関する新たな構造学的知見を得ました。
受賞者コメント
このたびは若手研究者奨励賞をいただき、大変光栄に思います。ご指導いただいた上久保裕生教授、藤間祥子准教授をはじめとする共著者の皆様にこの場をお借りして心より感謝申し上げます。今回の受賞を励みに、今後も研究に真摯に向き合い、より一層努力してまいります。
植田佑希さん
研究題目・論文タイトル
哺乳類グルタミン酸システインリガーゼの大量精製系確立とクライオ電子顕微鏡構造解析によるGCLM構造柔軟性の発見
研究者・著者
植田佑希1, 遠藤伸幸5, 崔星眞5, 山崎洋一1, 米澤健人1, 大徳浩照2, 加香孝一郎3, 川本晃大5, 栗栖 源嗣5, 上久保裕生1,深水昭吉2, 4,藤間祥子1,4(1 奈良先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科,2 筑波大学 生存ダイナミクス研究センター,3 筑波大学 生命環境系,4 AMED-CREST, 5 大阪大学 蛋白質研究所)
受賞対象となった研究の内容
グルタチオンは細胞内の酸化ストレスから細胞を保護する重要な抗酸化物質であり、その生合成を担うグルタミン酸システインシステインリガーゼ(GCL)は、癌や神経変性疾患などさまざまな疾患との関連が報告されています。本研究では、クライオ電子顕微鏡を用いてGCLの単粒子構造解析を行いました。その結果、GCLの構造的特徴や構造柔軟性に関する知見を得ることに成功し、GCLの機能制御機構の解明や、将来的な創薬研究につながる構造基盤を示しました。
受賞者コメント
このたびは若手研究者奨励賞という栄誉ある賞をいただき、大変光栄に思います。研究を進めるにあたり、ご指導いただいた上久保裕生教授、藤間祥子准教授をはじめ、共に研究に取り組んでくださった共著者の皆様に、心より感謝申し上げます。今回の受賞を励みとして、これからも一つひとつの研究に真摯に取り組み、さらなる研究成果につなげられるよう精進してまいります。
受賞年月日
2026年9月11日