学生の声

物質創成科学領域に入学した学生の皆さんは、整った研究環境で充実した日々を送っています。 ここでは学生の皆さんの生の声を紹介します。

取材:2024年

遠藤 優介さん M2 博士前期課程2年

NAISTだから新しい研究分野へ挑戦できる。

私は神戸高専の専攻科から物質創成科学領域の量子物理工学研究室に進学しました。高専時代は電気回路技術に関する研究を行っていましたが、その過程で電子デバイス内にて生じる物理現象に興味を持ち、将来的に物性からデバイスまでを深く理解できる研究者になりたいと思いNAISTへの進学を決意しました。また高専在学時に研究インターンを行ったことで、研究室の雰囲気や指導体制を詳しく知ることができ、ここでなら目指す研究者に将来なれそうだと思えたことも大きな要因です。現在は、放射線計測デバイスに関する研究に取り組んでいて、サンプル作製からその物性評価までを一貫して行っています。電気電子工学分野からの進学だったため、知識がほとんどゼロの状態からのスタートでしたが、研究室内で先生方や先輩方のサポートを受けながら専門的な知識や技術を身につけることができ、数多くの学会発表や英語論文執筆といった貴重な機会を得ることができました。NAISTは研究室内の実験設備が充実していることに加えて学内の共通機器も豊富なため、高専で培った技術や実験スキルを基に発想を具体化することができ、より高度な研究テーマに挑戦することができています。研究に対する情熱を持ち、さらなる成長を目指す皆さんには、ぜひ一度NAISTでの研究インターンやオープンキャンパスをおすすめします。ここで得られる経験と知識は、皆さんの未来を切り拓く大きな力となるでしょう。NAISTで共に新しい発見と挑戦を楽しみましょう。

橘 輝之さん M2 博士前期課程2年

様々な「挑戦」を全力で応援してくれる環境がNAISTにはあります。

物質創成科学領域には、最先端の研究分野に属する研究室が多く設置されており、世界を見つめながら研究が進められています。たとえば、私が所属している研究室の学生は、学士課程で学んだ知識を基に、更に国際的で高度なテーマに挑戦しています。もちろん新しいことへの挑戦には困難も伴いますが、先生達からの温かく、細やかで丁寧な指導の下、仲間達と協力・切磋琢磨しながら、刺激的な日々を過ごしています。私事ですが、このような時間を「充実」というのかな、と感じています。
また、本学にはダブルディグリープログラムや積極的な留学支援など、在学生の専門性をどこまでも掘り下げてくれるのと同時に、その視野を広げてくれる制度が充実しています。在学生はこれらの制度を積極的に利用し関連する複数の学位を取得したり、海外の大学や研究機関で学ぶ機会を得るなど、自身を飛躍的に伸ばすチャンスを得ています。グローバルというキーワードから言えば、在籍する学生の25%が留学生ということもあり、在学生は日常生活から国際的な視点や英語でのコミュニケーションなどが求められます。そのため、本学が国際感覚を養成する環境であることは、研究者を目指す我々にとって大きな「強み」です。さまざまなバックグラウンドや視点、夢を持つ人材が集い、互いに刺激し合いながら学び成長することができるNAISTは、学生が躍進するためには理想的な環境です。ぜひ、NAISTで挑戦してみませんか?

太田 ことりさん D1 博士後期課程1年

NAISTには、研究に専念できる環境や設備が整っています。

私は学部時代、大学の進路実績欄からNAISTを知り、当時の指導教員からの後押しもあってNAISTへの進学を決めました。NAISTに入学してからは、研究に必要な知識を基礎から学べるカリキュラム設定や、研究室の先生方、先輩方の丁寧な指導のおかげでスムーズに自分のテーマの研究を始めることができました。入学当初は博士前期課程卒での就職を考えていましたが、研究を進めるにつれてできる限り自分で今の研究テーマをやり遂げたいという思いが強まり、博士後期課程への進学を決意しました。進学にあたり経済面での不安がありましたが、TA・RA制度をはじめとした様々な経済支援制度があり、現在は自立した生活を送ることができています。担当している研究テーマではバイオサイエンス領域の研究室と共同研究を行っており、所属研究室とは違った視点や実験手法を学んでいます。共同研究先の学生とも交流を深めながら、毎日新鮮で充実した研究生活を送っています。また、研究室には海外からの研究者や留学生も多く在籍しており、多様な文化を身近に感じています。幅広い分野、バックグラウンドの人たちと交流したい学生にとって、NAISTは非常に良い経験ができる場であると思います。

Mark Lester Viendoさん D1 博士後期課程1年

NAIST—a melting pot of science, innovation, and culture.

NAIST, with its cutting-edge research, state-of-the-art facilities, and outstanding roster of faculty, is one of the most reputable academic institutions in Japan. This is one of the main reasons why I chose to study at NAIST. However, I think one striking quality of NAIST is their sizable and active international community. I was beyond astounded when I first came here to NAIST as a research student under the MEXT Scholarship. It is such a fascinating sight to see people from a menagerie of cultural and educational backgrounds gather to do science and innovation, which I believe is what an academic institution should aspire to become. NAIST is a perfect example of such an institution.
Furthermore, the university has an outstanding student support system. One of which is the rigorous, yet conducive and nurturing, research culture in NAIST. The university gives students a lot of opportunities to further hone their research skills, while at the same time fueling their curiosity and thirst for knowledge. Personally, this has inspired me to do research not only to make a positive impact on society but also because it led me to find joy in the rigors of the scientific method. Also, with the help of current students, NAIST offers several programs and activities to ensure that both incoming Japanese and international students will have a smooth transition in their transfer to the campus and will be well-adjusted in their daily life as graduate students.
With these qualities, I encourage prospective students to enroll in NAIST. The perfect blend of research and culture of the university will offer you a more holistic student life, expand your perspective, and outgrow your limits.

中西 優輝さん D2 博士後期課程2年

NAISTでは最先端の研究を通じて自分自身の可能性をどこまでも広げることができます。

私は教育大学で理科の教員を目指していましたが、より専門性の高い科学技術を学ぶため、NAISTへの進学を志しました。現在は半導体集積回路の設計技術を基に、失われた視覚の再建に向けた人工視覚デバイスの研究に取り組んでいます。私が所属する研究室では、半導体集積回路の設計からデバイス実装までを一貫して行い、自ら作製したデバイスを用いた動物実験まで経験することができます。これにより、理論と実践のギャップを埋め、より実用的な知識とスキルを身につけられていると実感しています。一方で、得られた成果を学会発表や論文として投稿する機会も多く、先生方からいただいたコメントをもとに何度も原稿を練り直す作業は実験を行う以上に大変ですが、実際に発表を終えた時や、自らの論文が論文誌に掲載された時には、大きな達成感を得ると同時に、自分自身の成長を感じることができます。博士後期課程では、短期の研究留学や国外での学会発表も経験し、活動の舞台を国外にも広げられたことに大きな成長を感じました。NAISTでは日常的に最先端の科学技術に触れることができ、それに触発される形で新たなアイディアが生まれ、自分にもこんなにもワクワクする研究ができるのではないかという研究に対する意欲がより一層湧いてきます。NAISTには研究に専念できる環境が整っており、自分自身の新たな可能性を見つけ、その可能性をどこまでも広げることができる、そんな大学院だと私は思います。

Chitlada MANI-LATAさん D2 博士後期課程2年

NAIST is a place where you can freely explore the world of research and your potential.

  • Back in 2019, I had an opportunity to visit several laboratories here as an intern. I was surprised by the advanced facilities in every laboratory. Firstly, I was trained by the senior students in each laboratory on how to manipulate each equipment properly, and then I had to repeat some of them by myself. In my opinion, this was such an excellent opportunity to finalize the decision on selecting the future laboratory, particularly if you are interested in multiple research fields but struggle to determine which one is the best for you. In addition, the university staff has welcomed me with open arms and offered me and other international students with a lot of support throughout my stay. During my master degree, they provided the scholarship from the Japanese government to many international students for their personal living expenses, as well as the scholarship from the university during my doctoral degree. According to their support, I have no concerns about anything and can devote all my attention to my studies. For the accommodation, there are very convenient student dormitories, which are close to the university and take approximately 5 minutes by walk from my dormitory to the experimental rooms. Also, the Japanese and international students here are so friendly that I have never felt lonely during my two and a half years of staying here. All things considered, I strongly recommend studying at NAIST for those who are looking for state-of-the-art research technologies, a large diversity of research fields, and a good quality of work and life.
  • 2019年に、私はインターンシップとして奈良先端大学物質領域の研究室を訪問する機会がありました。 どの研究室も装置が先進的で驚いたのを覚えています。 装置を使うにあたって、各研究室の学生や先生から装置の操作方法について講習を受け、その後、自分で操作手順を繰り返す必要がありました。私は 複数の研究分野に興味を持ち、入学後の研究室選びに迷いを抱えていましたが、この機会は非常に有益な経験となりました。この経験を通して、それぞれの分野の学生や先生と交流し、それぞれの研究内容について深く理解することができ、自分にとって最適な研究分野を明確にすることができました。 また、大学のスタッフは諸手を挙げて歓迎していただき、滞在中に多くのサポートを提供してくれました。 修士課程では日本政府からの奨学金、博士課程では大学からの奨学金を支給していただきました。 そのサポートによって、私は何も心配することなく、自分の勉強や研究に専念することができました。 また宿泊施設では、学生寮があり、大学から近く、私の寮から実験室まで歩いて約5分なためとても便利です。 精神面では、ここにいる日本人留学生や留学生はとてもフレンドリーで、2年半の滞在中、私は孤独を感じたことがありませんでした。 以上を踏まえ、最先端の研究技術、幅広い研究分野、そして質の高いワークライフバランスを求めている人に、NAISTでの勉強を強くお勧めします。